業界機構は、複数の保険会社に関わる保険金請求事案の特定を図る
パリ、ボストン – 2020年4月21日
グローバルの保険業界向けにAIネイティブ不正検知および保険金の自動請求ソリューションを提供するシフトテクノロジーは、フランスの保険金詐欺防止機構(以下ALFA)が、複数の保険会社に影響を与える疑わしい行為をより正確に特定するために、同社の不正検知ソリューション「Force」を活用していることを発表しました。 このパートナーシップにより、ALFAの会員である保険会社は、組織化されたネットワークによって行われる自動車保険における不正を特定し、軽減することが可能になります。
ALFAは、フランス保険協会(FFA)の関連団体であり、会員企業の保険詐欺に対する取り組みを支援するために設立されました。 ALFAは、技術的および方法論的文書へのアクセスや、AFNOR(Association Française de Normalization)によって認定された不正調査員の広範なネットワークの活用など、さまざまな支援サービスやツールを提供しています。 現在、320の会員を擁するALFAは、フランスの損害保険市場を100%カバーしています。
「シフトテクノロジーとのパートナーシップにより、ALFAは保険業界のために特別なツールを開発しました」と、ALFAのディレクターであるMaxence Bizien氏は述べ、さらに「複数の保険会社に関わる組織的不正のネットワークを迅速かつ効率的に特定する能力は、会員企業による不正への対策を変革し、結果としてすべての正当な保険契約者に利益をもたらします。」と言及しています。
シフトテクノロジーは、ALFAの会員である保険会社によって処理されたデータに関する深い知識や、データを適切に整理・分析する能力などが評価され、ALFAが設定した要件を満たす企業として、当プロジェクトをサポートするパートナーに選ばれました。さらに、シフトテクノロジーは、保険分野に特化したサービスを提供する会社であるという強みがあります。このプロジェクトにおいて、シフトテクノロジーの不正検知ソリューションForceは、一般的な疑わしい保険金請求だけでなく、複数の会員企業と複数の保険契約を結んだ保険契約者に関する情報や、破損した車両の売買履歴、複数の全損請求履歴を持つ保険契約者などを検知します。ALFA担当者による評価の結果、疑いの可能性が高いと考えられる案件について、アラートが会員企業に配信されます。
「不正の手口を特定するForceの能力は、調査員自身ではほぼ見つけることができない重要な不正ネットワークを可視化することで、すでに各保険会社に大きな利益をもたらしています」と、シフトテクノロジーのCEO兼共同創業者であるJeremy Jawishは述べています。 「ALFAとの協力関係により、これまでは共有できなかった不正ネットワークの情報を会員企業同士で共有することが可能になり、不正検知の能力を飛躍的に高めることにつながります。」
保険金詐欺防止機構(ALFA)については下記ホームページをご覧ください。(フランス語・英語)